りんご農家の畑日記2010年版


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11月18日(木)

11月に入ってから今朝で4回目の氷点下の朝であった。
つい先日、「札幌で今シーズン初の氷点下」なんてニュースが流れていたことを考えると、豊丘村も結構
寒いところなのだなあと改めて感じた。

たしかに、今年は既に左足が霜焼けぎみである。
昔とくらべるとだいぶ血の巡りが悪くなった。。。

懸念していた通り、今年はやっぱりヒヨドリが多いような気がする。
畑のあっち、こっちで「ぎーぎー」騒いでいる。人の畑で縄張り争いしているやつまでいるので、
「人の畑を勝手になわばりにすんな〜」と申し入れたが、効果はなし。

りんごの収穫は予定どおり11月20日より本格的に開始いたします。
今年は、猛暑の影響もかなり懸念されましたが、蜜入りも例年通りレベルだと思います。
ただ、全国的に小玉傾向とのことで、僕の園地も例外ではありません。


こちらは、定植7年目
のりんごの樹。
就農してすぐに植えた
苗がここまで大きくな
って感無量。
反射マルチは下草を
枯らしてしまうので敷
きません(11/18)。
そのうちの一本の樹を
拡大した写真。

下草はクローバー主
体です(11/18)。
11月11日(金)

しばらく日が空いてしまいました。
10月28日でしょうか。急に仕事用で使っているメインのパソコンが起動はするのですが、BIOSでハードディスクを
認識しない状態になってしまい、パニックに陥りました。
一応、外付けのハードディスクにバックアップはとってあるのですが、メインのパソコンが起動しないことには
どうしようもありません。

しかも、そのときはハードディスクが物理的に壊れた可能性が一番高い、と思っていたので、直近のメールや
データファイルなんかは救い出せないだろうと思い、暗澹たる気持ちになりました。

が、ハードディスクを取り出して、USB接続のHDDで読み込んでみると、普通に読めます。
とりあえず、サブのノートパソコンにOUTLOOKのメールデータだけは救い出すことができました。

単に、マザーボードとの接続ケーブルがいかれているだけなら、良かったのですが、それも新品で試してみても
効果なし。

HDDの異常も捨てきれず、別の正常なHDDで試してみましたが、やはりBIOSでHDDを認識してくれません。

電源供給が足りないと、HDDを認識しないことがあるとどっかのサイトに書いてあったので、ヤフオクで
すかさず、一回り大き目のを落として、交換してみましたがやっぱり駄目。

どうも、マザーボードのどこかがいかれているらしいという結論になりました。
マザーボードは結構、強いと聞いていたのですが、壊れるんですね・・・。
お手上げです。

仕方ないので、同型のパソコンを中古でヤフオクで調達して、HDDをそっくり取り替えました。

それが、2日前です。ようやく、もとの環境で仕事ができるようになりました。

そんなこんなで、パソコン復旧活動をしながら、農作業も並行して行っていました。

いよいよ我が家も
稲刈り。ぼやぼやし
ていたら、11月になっ
てしまった(11/3)
普通なら、田んぼで刈った
稲束を干すのだが、足元が
クジョグジョなので家の庭に干
すことにした。
ということで、ほたひは刈った
稲をポテで運ぶ役目。ひたす
ら行ったり、来たり。
庭にはざがけされた、稲束。
いったい、どれくらいの米が
とれるのか見当もつかない。


渋柿を収穫している
の図(11/6)。
ちなみにこの小屋は
我が家のポンプ小屋
ですから。
我が家のスーパー脱穀機1号機。稲束1束で挫折しましたorz。結局、知り合いのハーベスターに便乗させてもらうことに。


10月22日

「秋の日はつるべ落とし」。夕方、もう少し仕事ができるかな、と思っていてもあっという間に薄暗くなってしまう。
そんな季節になってきた。

おかげさまでシナノスイートは好調に注文をいただき、無事販売終了となりました。ご注文にお応えできなかった
お客様には大変申し訳ございませんでした。
今後はシナノスイートを労働力分散、さらに経営の柱に育てるべく、どんどん増やしていきたい。

さて、10月は長期計画で行っている我が家の修繕の数少ないチャンスなのだ。
現在の家に引越ししてから、まず手がけたのが雨漏りの修繕。これは、優先順位が高かった。
なんせ、末の娘などは雨が降る=家の中でも雨が降るのが当たり前と思っていたらしくて、屋根を修繕したあと、
「家の中で雨が降らなくなってよかったね」と言っていた。

ちなみに似たような話で、我が家ではカップラーメンを普段殆ど食べないのだが、りんごの収穫の時期だけは、
毎日忙しいので、昼飯は畑でお湯を沸かしてカップラーメンを食べ続ける。
そこで末の娘は、カップラーメンは、家の中では食べないものなのだと勘違いしていた。

今年は、防水シート張りのまんまだった家の外壁張りを行った。なぜ、防水シート張りのまんまだったかというと、
この家の水周りを直した時に、予算が足りなくて、大工さんに、外壁と、天井張り、床張りは自分でやるということにして
もらい、なんとか予算内に納めてもらったからなのだ。

てな訳で、多分この家は住んでいる間コツコツと直し続けて、結局完成というところに行き着かず、俺は死ぬんだろうなあ
と思っている。

これ、このとおり。
防水シート張りのまま
約3年間暮らしてきて
しまったよ(10/15)
息子をこき使って、
板を打ちまくらせました(10/16)
娘達は塗装係。
末娘のあーこはすぐに疲れて、家の中に入ってしまいましたが・・・(10/17)
3日間かけてようやく
完成。山の中の分校
みたいな雰囲気?
ですかね(10/18)

「ふじ」の状況です。
赤く色づいてきましたが、
裏返すとまだ青い状態です。
これから、一個一個、玉回しをして、満遍なく赤くしていきます。(10/19)
こちらは、樹の内側の枝に
着いているりんごの様子。
左の写真に比べると着色が
遅れているのが分かります。
これから、一ヶ月で追いついて
いきます。(10/19)


2010年の畑日記更新開始だ〜っ!。。。既に10月。。。

前を向いていきましょうっ。

昨年、一昨年と台風、降雹など、自然に翻弄された一年であったが、今年はいまのところ猛暑がひどかったくらいで、
大過なく心穏やかにここまで過ごせてきた方の年であった(なんかまどろっこしいが)。

春先の仕事が体調不良のため(主に腰痛)遅れてしまったため、6月、7月と鬼のように働く羽目になってしまった。
しかし、8月、9月と早生りんご「つがる」、ブドウ「巨峰」の収穫、出荷をなんとかヘロヘロになりながらも終え、ここに
来てようやく人間としてゆとりのある生活ができるところまで来た感がある。

今日など、雨だったので、りんごの荷造りを終えた後、15時過ぎに娘と犬の散歩に行ってしまった。
こんなにのんびりした時間はいつ以来のことであろうか。。。

「田舎にはゆったりとした時間がながれている」なんてイメージがあるけれど、我が家に関してはそんな時間は
流れてませんです。はい。

ところで、11月中旬から晩生種「ふじ」の収穫、出荷が始まるが、注文がいいペースで入ってきている。ありがたい
ことです。嬉しくて、調子に乗って、「10月から畑日記再開します」などと注文が入るたんびにお客さんに言ってしまっ
たので、ついに重い腰をあげざるを得なくなってしまった。。。

今年で、新規就農7年目(正確には最初の3年は研修扱い)だが、モチベーションを保ち続けるのは難しいこと
であるというのが、正直な感想である。

最初の5年間くらいは常に「全開〜っ」という感じで、突っ走ってきたのだが、自然に好い様にあしらわれ、
人間の無力さ、農業の厳しさ、そして、支えてくれる人のありがたさを痛感したのが、5年目から6年目の
ことであった。

7年目の今年は、自分の体力や気力を十分推し量り、セルフマネジメントができなければこの仕事は長くは続けられ
ないだろうということにようやっと気がついた年であった。

あと残り3ヶ月。ここまではまあまあのペースで推移してきた。過去の年から大きく成長できるようここからが勝負だが、
焦らず騒がずじっくりと静かにひそやかに、この年を終えることが出来るよう、静かに闘志を燃やしていくだけだ。


ところで、ここまで日記更新をサボってしまうと、どこから話を始めてよいのやら、分からなくなってしまった。

今年は、我が家はちいちゃな田んぼですが、米作りを始めました。機械も道具も何もない。弥生時代位の
田んぼ・・・かな。不耕起、代掻き無し、手植えの田んぼです。

それと、コケちゃんは最初10羽いたのですが、2羽フクロウにやられてしまい、いまは8羽健在です。
猛暑の夏はパタっと玉子を産まなくなり、「あ〜、もうおばあちゃんニワトリだから玉子は産まないのか〜。
でも、かわいいからいいや」と思っていたのですが、涼しくなってきたら、なんと、また玉子を産んでくれました。
いやあ、嬉しかったな〜〜〜。


子供達と冬野菜のために
畑を整理しました。
雑草を軽くかたづけるだけで、耕やすことはせず。
野菜作りは面倒くさいので全て不耕起で行うことにしました。
大根、白菜、ほうれん草を栽培予定。(2010.10.3)
稲刈りまであと3週間程度で
しょうか。お隣の田んぼは
もう稲刈り終わってます。
(2010.10.6)
うーん。ちゃんと米は
入っておるのであろうな?。
(2010.10.6)
シナノスイートです。
10月6日から収穫開始いたし
ました。猛暑の影響もあり、
収穫時期の見極めが難しい
です。(2010.10.6)